第三章  応 用 計 算



  
a. 各積の合計

例 題1  各商品の単価と、売上個数は次の通りです。
. 売上総金額はいくらになりますか。

商品名 単価 個数
A \2,430 415
B \1,890 397
C \2,170 322

計算式 (2430415)+(1890397)+(2170322) = 2457520

1. 2430415を普通に計算します。
2. 右ダイヤルのみ残してレバーと左ダイヤルを帰零します。
3. 1890397を計算します。右ダイヤルには2つの積が加算されて出ております。
4. 同様に2170322を計算すれば3つの積は加算されて得られ\2,457,520となります。


例 題2  (567235)−(336156)−(328223) = 7685

1. 567235を普通に計算します。
2. 右ダイヤルのみ残して他を帰零します。
3. 336156をハンドル(−)回転により行います。右ダイヤルには2つの積の差が得られます。
4. 同様に328223を行えば右ダイヤルに答が得られます。


 
b. 各商の合計(分数の計算)

例 題1  121.
568
679.
323
= 2.3151953516

1. 乗法による除算によって121÷568を計算します。
2. 左ダイヤルのみ残して他を帰零します。
3. 先の計算の各小数位に合わせて679÷323を同様にして計算します。
4. 左ダイヤルに2つの商が加算されて出来ています。

例 題1  613.
427
295.
381
= 0.6613189744

1. 乗法による除算によって613÷427を計算します。
2. 左ダイヤルのみ残し他を帰零します。
3. クラッチを(÷)に切り換えます。(手で動かします)
4. 先の計算の各小数位に合わせて295÷381を同様にして計算します。
5. 左ダイヤルに2つの商の差が出来ています。

注:各積・各商の合計を求める計算では、各ダイヤルの小数位を固定し、これに合わせて計算します。


クラッチの切り換え

例題2の計算では(−)記号のところでクラッチを(÷)に切り換えました。注意して操作すれば、ハンドルを(+)回転しているのに、左ダイヤルの数が減っていくのにお気づきでしょう。普通の計算とは全く逆です。このように、ハンドル回転の逆を左ダイヤルに表示したい場合にはクラッチの切り換えが必要となるのです。クラッチの切り換えが自動でも手動でも行える事が、タイガー計算器の特徴です。


 
c. 連続除算

例 題1  ある工場における1年間の生産総個数は888888です。
       工員数231人、1年間の平均実働日数を1296日とすれば
       工員1人が1日平均何個の品物を作ったことになりますか。

計算式  888888 ÷ 231 ÷ 296 = 13

1. キャレージはインジケーターが第11位を指す位置に置きます。
2. レバーの最上位から231を置き、231296=68376を計算します。

3. インジケーターが第11位を指す位置で、右ダイヤルの数をレバーに移します。
4. 左ダイヤルを帰零します。
5. 上の式は888888÷68376になった訳で、以下乗法により除算によって右ダイヤルに888888を作っていきます。

注:
1. 右ダイヤル最上位で桁上がりし、ハンドルを10回以上回さなければならない場合には、左ダイヤル第10位より数を現します。
2. 上のように、乗算を各ダイヤルの上位で計算する場合、ごくまれにベルが鳴って十進退しない事があります。
これは、右ダイヤルの十進桁数の関係ですから、そのときはレバーの数を下位に置き換えて計算して下さい。計算器の故障ではありません。




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